幸せになってほしいとも思うんですが

むしろ最近は推しが推し自身の願いを果たしてほしい その末に命を落としても推しが推し自身の人生を走りきることができたならそれでいい 推しが望まない生や幸せを押しつけたくないという気持ちが強くなってきました 推しの意思、何よりも尊重したい そりゃやっぱり幸せになってほしい気持ちめちゃくちゃあるんだけどその幸せもあくまで“私が思う”幸せであって“推しの”幸せかというとわからんしさ……

こういうことを考えてしまうのは間違いなくウルフランの影響なんですけども 何故なら彼は幸せを求めていないし生への執着もなくただ為すべきことのために心臓を動かしているようにしか見えないので

これまでの推しは……推し自身の願いと私が願うものの方向性が間違っていないというか、皆がみんなじゃないけど推し達、基本的には幸せを求めていたし生きることへの欲もあったので……それは幸せになってほしい生きていてほしいという私の願いと大きくずれるものではないので……ここ最近の推しでいえば佐竹笙悟の生への渇望は言うまでもなく、さらにキャラエピを経ることで彼は生きていくということを前向きに捉えられるようになったからその変化をもたらした部長は一生一緒にいてくれやLifetime Respect(?)、ではなく現実帰還後も二人で幸せに歩いていってくれよ……と思うし律くんと先輩も互いに支え合い生きていける二人だと思っているのでゆっくり絆を深めていってくれよ……と願っている 俺の感情絡めだすとまたいろいろと変わってくるんだけど今そこは目を瞑る 収集がつかなくなってしまう

飛鳥井仁は己の幸せに無頓着で他人の欠落を埋めることばかり考えていたけれどその望みも叶うことはなく失意の中事故死しかけたところを己を殺しにくる敵だと思っていた相手に「殺すほどの価値もない」と助けられるんですけど、そうやって自分の望みは果たされない、とわかったあとでも彼は生きていくので……欠落に立ち向かおうとしたかつての自分を「私は傲慢だったよ」と笑ったりする でも次のやるべきことを見つけて彼はそのために行動していくから、己の幸せは相変わらず求めていないけど彼には生きていく意志があるんですよね そして生きていくからには些細なもので構わないから幸せ、あるいは安らぎを感じられる瞬間が彼にあってほしいと願うし、それが彼にとっては絵を描くことだったりするのかなと思っている

でもウルフランは違うから……彼の幸せは妻子を失ったとわかったあの時に崩れ去ってもう永遠に手に入らないものになってしまったから 妻子の死を自らへの“報い”だとも考えている彼が新しい幸せや安寧を望むことはない そこで前を向いて生きていける人間ならそもそもテロリストになんてなっていない テロといっても無差別なものじゃなく政府のみが対象なのかな……と薄々思ってはいるんですけど、だからってテロが褒められたもんじゃないってことはおそらく彼もわかっていると思うんですよ それでもその方法を取らずにはいられないほど、ウルフランの感じた悲しみ怒り絶望は大きかったんですよ……。

あの感情の読めない静かな表情の下にそういう飲み込みきれない大きな激情を抱えていると思うと、めちゃめちゃ胸がギュギュ……となります ウルフラン、最初は人間であることをやめた孤独な獣だと思っていたけど今ではめちゃくちゃ人間くさい人間だという気もしている どっちの面もあるのかもしれない
そして9年経っても薄れない絶望を抱えたまま走り続けている彼の生き様を美しいと感じる気持ちは相変わらず変わらなくて、そのまま足を止めることなく為したいことを為し遂げてくれと願ってしまう

ウルフラン、為すべきことのためなら死を厭わないし為し遂げたら自ら死を選びそうだし自分は為し遂げることができないのだと半ばで悟っても自ら死を選びそうなんですけど、その生き方を否定したくない 彼の激情を……否定したくないんだよな……。

そしてフリーについてなんですけど、最初は彼のことを走り続ける孤独な獣であるウルフランの魂を死でもって絶望から解放するからこそ“自由”の名を持つ男なんだと思っていたんですけど、第8話での発言を見るに死を救済と考える男ではないな……と思い直しました 生きていればこそ、というより死による決着はどういうものであれ間違っていると考える男だった

だからフリーがウルフランを殺すことはないしウルフランが殺されそうになっていたら助けるしウルフランが死を選ぼうとしたらぶん殴ってでも彼は止めるんだろうなと思いました
フリーは自分のそういう考えに強い信念を持っていて自分の考えは間違っていないと考えているけれど、必ずしも皆がみんな自分と同じ考えであるとは思っていないし死が救済になる人間もいるということはわかっていると思う そしてウルフランがそっち側の人間であるということも彼はわかっている

だけどさ……それでもフリーは、ウルフランの手を離さないと思うんですよ……。ウルフランが死を望んでいるとわかっていても、フリーはそれを彼に与えないし彼がそれを得ることは許さない 第2話挿入歌から伝わってくるフリーの感情と執着、ウルフランの死を決して許しはしないんだよ……。

彼の願いを叶えてやることが“戦友”としては正しいことなのかもしれないと思いながらもフリーはウルフランに手を伸ばすし「お前に生きていてほしいのは俺のエゴだ」とはっきり認めながらもウルフランの身体を強く抱きしめることにフリーは躊躇しないんだよ~~~……ウワ~~~~~ン……(推しカプへの感情を抑えきれず、泣く)

推しカプは……つまり推し×推しのことだから……攻めも受けも推しだから……そして推しと推しの願いが相反するものだった場合、私にとっては攻めの願いのほうがより強いというか、自らの願いに自らの意志で責任を持てる者こそが攻めなので……。自分の責任を自覚する者、そしてそれをしっかり受け止めながら行動できる者は強い
フリーはそれができる男だから攻めだし、ウルフランはそんな彼から巨大感情を向けられているから受けなんですよ……フリウル、改めて考えてもめちゃくちゃフリウルだな……。どう考えてもフリウルなんですよ……。


ウルフランの死を許さなかったフリーは絶対にウルフランと暮らし始めるよな~と思う だけどウルフランはたまにふらっと姿を消す 今はもうない故郷へ、奥さんや子供の墓参りにでも行ってるんだろうと思いながらも帰ってきたウルフランにはどこで何をしていたのかは訊ねずに「お前なあ、しばらく家空けるなら先に言ってけよ 驚くだろ」とぼやくにとどめるフリー そんなフリーにウルフランは「……事前に話せば止めるだろう、お前は」と返すしフリーは(……あ~……否定できねえな……)と思う 何の前触れもなしに突然いなくなるから対処しようがねえと諦めてはいるものの、本当はずっと自分の目がとどくところにいてほしいとフリーはウルフランに願っているので……

そういうED後フリウルを最近というか第8話以降空想してしまう 二人の行く末、絶対にウルフランの死しかないと思っていたのに話が進むにつれ二人に思うところがいろいろと変わっていっている

でもな~~~ウルフランの生き様がねじ曲げられるのだけは絶対に嫌だという気持ちはずっと強くて、いやじゃあED後フリウルなんてまさにその極みでは……と思うんだけど推しの生き様をねじ曲げてもいいのは推しに対して巨大感情を向けていてその巨大感情の責任を自ら取れる推しだけだからという思い?いや言い訳?もあり、も~~~なんなんですかね……自分でもほんと……わかりません…………(諦めるな)関係ないけど今日のブログ、3000字以上書いていてなんやこいつメチャクチャ怖……と思いました 推しカプへの感情がクソ重たいオタクじゃん……フェアリーゴーン第9話、楽しみでもあり怖くもなってきたな……(支離滅裂だが〆)